2010年08月05日
これは何という商品?

隅のところに、ぶら下がっていたので
「これはなにをするものなのですか?」と聞きましたら
西村屋のご主人が笑っていました。
後ろには多摩市の春日神社がうつっています。
「これは私の手作りですが、これに使うんです。」
そういって、お店の外に。

「この地方は旧盆なので、こういったものもそろえています。
こっちの花は5個、こちらは3個。
だから値段も違うということ。」
「これは何ですか?」
うるさいバーさんが来たなーと思われたでしょうね。

「これは麻の茎の皮をむいたものです。
お盆にきゅうりや茄子の足にしてつかったりします。」
あー、おがらというものだわ、これ。
ずっと前にスーパーで30センチぐらいの長いものを買っている人がいて
「すみません、食べるのに使うんですか?」
そうきいたことがあったっけ。
その方は、息子さんをなくし
新盆で茄子の馬とキュウリの牛(馬もある)をつくり
旧盆の送り火ぎりぎりまで家の前に飾るんだそうです。
「早く帰ってきて、ゆっくりそばにいてほしいから」
今でも胸がいっぱいになります、あの話には。
おがらは、盆棚を作ったり、迎え火送り火にも使うんだそうです。

そしてご主人からは、とっておきの話がありました。(つづく)