みそはぎ

たまのり

2010年09月10日 06:03

40年近くこの近所に住んでいて
初めて姿見の池に出かけました。





エメラルドグリーンのような池の水。
三脚を構えた人たちがたくさんいました。
なにを撮っているのかしら?




湧水が集まった池から野川に流れる方向に
藤色の背丈の高い花が密集しているんです。
一瞬、ラベンダーかなーと思いましたが、ちがうみたい。


ネットで検索して
みそはぎ
     お盆の供物に、みずをぬらしたみそ(ぎ)はぎをふり
     そのしずくが落ちることで
     ご先祖様を迎える、、、、らしいです。

金子みすゞさんがこんな詩を書いておられます。

 みそはぎ

  ながれの岸のみそはぎは、
  だれも知らない花でした。
 
  ながれの水ははるばると、
  とおくの海へゆきました。

  大きな、大きな、大海で、
  小さな、小さな、一しずく、
  だれも、知らないみそはぎを、
  いつもおもっておりました。

  それは、さみしいみそはぎの、
  花からこぼれたつゆでした。


姿見の池は、都名湧水57選の1か所です。
府中街道に重なる、東山道・鎌倉街道の宿場があった恋ヶ窪。
太夫の悲話でも有名なところ。

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