みそはぎ
40年近くこの近所に住んでいて
初めて姿見の池に出かけました。
エメラルドグリーンのような池の水。
三脚を構えた人たちがたくさんいました。
なにを撮っているのかしら?
湧水が集まった池から野川に流れる方向に
藤色の背丈の高い花が密集しているんです。
一瞬、ラベンダーかなーと思いましたが、ちがうみたい。
ネットで検索して
みそはぎ
お盆の供物に、みずをぬらしたみそ(ぎ)はぎをふり
そのしずくが落ちることで
ご先祖様を迎える、、、、らしいです。
金子みすゞさんがこんな詩を書いておられます。
みそはぎ
ながれの岸のみそはぎは、
だれも知らない花でした。
ながれの水ははるばると、
とおくの海へゆきました。
大きな、大きな、大海で、
小さな、小さな、一しずく、
だれも、知らないみそはぎを、
いつもおもっておりました。
それは、さみしいみそはぎの、
花からこぼれたつゆでした。
姿見の池は、都名湧水57選の1か所です。
府中街道に重なる、東山道・鎌倉街道の宿場があった恋ヶ窪。
太夫の悲話でも有名なところ。
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